武藤手帖

作ったもの 撮ったもの 感じたもの

like phrase キリンジ

CMに起用されてから車内でかけると声をかけられることも多くなったキリンジ

 

エイリアンズは歌詞が甘く冷たくて朝焼けに包まれたような気持ちになる

 

エイリアンズも大変素晴らしいけど、好きな曲、もとい歌詞が多過ぎるので書きあげてみた。

 

「仮初の馴初めに俄に色めきたつよ」

 

「その胸のたわみに耳をうずめて聞くのさ 邪なふたつの 魂の静けさを」

 

「憂鬱はまさにそう! 凪いだ情熱だ」

耳をうずめて

 

耳をうずめてはメロディーラインがとても綺麗で、歌詞はどこか舞台の台詞のよう

その胸の〜のあたりの歌詞で私はUAのスカートの砂という曲の台詞を思い出す

 

「瞳閉じたまま 胸元に口付ける 君の癖が好きだよ」

 

こちらは少し女性的ではあるけれど私には湿気のこもった狭い部屋を連想させる

観葉植物がたくさん置いてあって、差す光が部屋の隅を照らしているような

 

「ああ くちづけでせめてみても 蛙の面にシャンパンか 舌を噛むなんて酷いな ご挨拶じゃないか」

 

「逆さ言葉で逆撫でで 夜は軋みを立てる」

 

雨を見くびるな

 

多分初めて聴いたのが高校生の時で、なんて大人びた世界なんだろうと驚いた気がする

そして直球で印象に残りやすい

夜が軋みを立てるというこの一言の破壊力!

どこか夜の街の灯りを皮肉ったようにも聴こえるし、これから軋みを立てて回り始めていく焦燥も感じる

 

「みんな 愛の歌に背突かれて 与えるより多く奪ってしまうんだ」

 

「いろんなひとがいて いろんなことをいうよ」

 

Drifter 

 

たぶんキリンジの曲の中でも名曲だと言われるやつ。

 

「週末ならギアをハイに入れて」

 

Drive me crazy 

 

かっこいい!と素直に思う

このあとに「君と行こう 雨の日のバイパス」と続く。

キリンジの曲はバイパスという言葉がいくつか出てくる。バイパスという言葉の地方都市感(何感?)

ここではないどこかへ連れて行ってくれるような、例えるならhidden placeだろうか。

 

 

本当にいい曲だから!そしていい歌詞だから!

なんて、試験勉強の合間に推してみる